「うらすねこすり」
大巻弘美 作

「妖怪を見た目で判断するな!」
映画「妖怪大戦争」川太郎の言葉より。

今回の作品のモチーフのとして選んだのは、岡山県出身の妖怪「すねこすり」。
人間のすねにまとわりついて脛を擦る妖怪である。
映画「妖怪大戦争」では猫のぬいぐるみのような可愛らしさで、怪我をしたところを主人公に助けられ友達になる。
しかし、私には、このすねこすりの脛を擦るという行為は極めて破廉恥な下心があるものだと感じる。
すねこすりの見た目の可愛いらしさで、あの「脛を擦る」という行為は許されているのではなかろうか。
もしもすねこすりの見た目が厭らしい顔立ちであったとしたら…。
「妖怪を見た目で判断をするな」と映画の中で主張する河童の妖怪、川太郎。
それは、人間の世界でも同じ事。
見た目だけで何事も判断し、隠された真実には目を向けない、浅はかな人間は世の中にわんさかいるものである。
私は川太郎の気持ちに賛同すべく、そんな人間達にお灸をそえたいと思う。
可愛らしく見えるすねこすりの裏の姿は、破廉恥なエロスの塊かもしれない。


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